上手に子育てと両立できるSOHO・在宅ワーク
無理のない目標を立てる
在宅ワークを始めることで家庭内にゆがみが起きないようにまずは低い目標を設定しましょう。
家計を少し補助するために,働く場合と大黒柱として,生計を支える場合とでは,おのずと1ヶ月の目標収入額も異なってきます。
働く目的を確認しましょう
月10万円のお金が欲しいと希望している人は,どのくらいの働きをしなければならないか説明します。
パートの給料10万円と,在宅ワークの10万円では,全く意味が異なります。在宅ワークにはいろいろな経緯がかかります。
売り上げ金額から経費を差し引いたものが所得となります。
仕事を始めて、売上金額はあがっているのに何故か手元にほとんどお金が残らない。
(あるいは減っている)ということがあります。
どのような経費がかかるのか説明します。
主な経費
・電話代(固定電話・携帯電話)
・インターネットプロバイダ−への接続料金
・消耗品代(紙・インク・カセットテープなど)
・宅配便料金(資料や原稿をクライアントに返却する際の料金)
・交通費(クライアントとの打ち合わせに要する交通費)
・書籍代(勉強するために購入)
1日のタイムスケジュール
次に仕事に費やせる時間を算出してみましょう。まず1日のタイムテーブルを作ります。
朝起きてから夜寝るまでの1日のスケジュールを1時間ごとに細かく書き出してみましょう
幼稚園のお迎えや買い物などどうしても仕事ができない時間帯はどこか、作業可能な時間帯はどこかをはっきりと把握しておきましょう。
これが1日の実働可能時間になります。
実働時間が4時間の人が,20万円の収入を希望することには無理があります。仕事に取れる時間を知り,それに合った目標金額を立てることにより,無理のないところから仕事をスタートすることができます。
家事の担当者を検討する。
もう少し実動時間を長くとりたい人は,家族の協力を仰ぎます。
あなたが働くことによって家計が潤うわけですから、家族全員で協力体制をとってもらいましょう。
A・どうしてもあなたでなければできないこと
B・できるだけあなたがやったほうが望ましいこと
C・ほかの家族でもできること
「C」の家事については、すべて家族に任せてしまいましょう。「自分のことは自分でやる」ことは本来当たり前のことです。
これを機会に家族それぞれが家事を分担して行うようにするとよいでしょう。
私が在宅ワークをはじめた頃,こどもたちは保育園と小一でした。
私が忙しいのを感じてくれたらしく,食事の準備から後片付けまで自発的に行ってくれました。
「お母さん本当助かるよ。いい子だね」と褒めながら,抱き締めていました。褒められると嬉しいらしく「もっとお手伝いする事ない?」と言ってくれるようになりました。
こどもたちは高校生になりましたが今もよく手伝ってくれます。
家事の分担など特にしていないのですが,自発的にとてもよくやってくれています。
やらなければならない状況に追い込まれると男の子でも実によく家事をするようになります。
家庭内でできる教育とは自立したときに,不自由なく生活する力をつけさせることだと思っています。
身近に働く姿を見せることのできる在宅ワークを選択したということはこどもたちのためにもよかったと思っています。